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草刈り棚|刈払機の選び方と金属刃・ナイロンコードの使い分け

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草刈り棚|刈払機の選び方と金属刃・ナイロンコードの使い分け
📑 目次

※本記事はプロモーションを含みます。

草刈機(刈払機)は、面積より先に「障害物の数」と「持てる重さ」で選ぶ。

刃は金属刃・チップソー・ナイロンコードで小石の飛ぶ距離が違い、障害物の多い面はナイロンコードが向く。

現場の道具棚、はじめての畑棚、お取り寄せ棚に続く四本目の棚である。

私は飼料と畜産資材の代理店営業を13年やった人間で、刈払機メーカーの人間ではない。

だから商品の順位ではなく、公的機関が出している事故の数字から逆算した選び方を並べる。

牛飼い君
草刈機なんて、パワーがあれば正解だろ。排気量がでかいやつを買っときゃいい。
牛飼い君
さんぼう君
さんぼう君
そこが落とし穴だよ。排気量を上げると本体が重くなる。持てなくなった機械は、途中で振り回すようになる。事故はそこで起きるんだ。

先に結論。草刈り棚の三原則

① 面積より先に「障害物」を数える。石・杭・フェンス・水路。これが多い面ほど、パワーではなくナイロンコードが正解になる。

② 排気量は「重さ」と引き換えである。メーカー公表値で21.7cm³は3.5kg、41.5cm³は7.6kg。倍以上違う。持てる重さから逆算する。

③ 防護具は棚のいちばん上に置く。本体を1万円下げて、保護めがねとすね当てを買うほうが正しい。目とすねは買い直せない。

草刈りの道具は「面積」ではなく「面積×障害物」で決まる

草に覆われた田んぼの畦畔と、そこに立つコンクリート杭・水路のふた——同じ面積でも障害物の数で必要な道具が変わることを示す夏の現場

同じ3反でも、平らな畑の一面と、畦畔・水路・電柵の支柱・墓地の周りでは、必要な機械も刃も違う。

前者はパワーの問題だが、後者はぶつけるものの数の問題だからだ。

刈る面の性格主に効く要素現実的な選び方
広くて平ら、障害物が少ないパワー・刈幅排気量のあるエンジン式+チップソー、Uハンドル
狭い・起伏がある・法面取り回し・軽さ軽量機+ループ/ツーグリップハンドル
障害物が多い(石垣・杭・フェンス・墓石)刃を当てても壊れないことナイロンコードカッターを主力に
年に数回、家の周りだけ準備の手間の少なさ充電式(バッテリー)で十分

迷ったら、面を歩いて障害物を数えてみてほしい。

刈払機の選び方は、排気量より先に「持てる重さ」から逆算する

エンジン式か、充電式か

刈払機は動力源で2種類に分かれる。

ハスクバーナの公式ガイドは、刈払機を動力源(電動式/エンジン式)・刃の種類(ナイロンカッター/チップソー/揺動式)・ハンドルの形状(両手/ループ/ツーグリップ)の3軸で整理していて、平坦な庭などの草刈りには両手ハンドルの標準的な刈払機が合うこと、バッテリー式はコードの引っかかりや切断の心配がないことを挙げている(出典:Husqvarna JP「刈払機の種類と選び方のポイント」/2026年8月時点で確認)。

判断の分かれ目は「年に何回、何時間使うか」だ。

エンジン式充電式(バッテリー)
向く人面積が広い、長時間・連日使う家の周り、年に数回、朝早く作業したい
燃料の手間混合燃料の用意と、長期保管前の抜き取りが必要充電のみ
音大きい相対的に静か
弱点始動・整備の知識が要る稼働時間がバッテリー容量に縛られる

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排気量は、そのまま本体質量に跳ね返る

排気量を上げると、機械は確実に重くなる。ゼノアが公式サイトで公表している諸元を並べると、この関係がはっきり出る(出典:ゼノア「農業向け刈払機」「プロ向け刈払機」/2026年8月時点で確認)。

排気量代表機種本体乾燥質量
21.7cm³BC2020/BC2223.5〜4.0kg
22.5cm³BCZ235-DC/BCZ245G-DC4.0〜4.5kg
25.4cm³BCZ265-DC/BCZ275G-DC4.3〜5.0kg
33.6cm³BC3410ST-FW-EZ/BC3510EZ6.7〜6.9kg
41.5cm³BC4410EZ7.6kg

21.7cm³の3.5kgと、41.5cm³の7.6kgは倍以上ちがう。しかもこれは乾燥質量で、燃料と刈刃とハーネスが加わる。

重い機械は腕が先に音を上げる。腕が疲れると刃の高さが上がり、飛散物が顔に向かう。排気量は「自分が休憩まで持ち続けられる重さ」から逆算する。

面積があるのに軽い機械しか持てないなら、背負式にするか、作業面積を割って回数を分ける。

ハンドルは「平坦地か、傾斜地か」で決まる

マキタは刈払機の種類ごとの適地を次のように整理している(出典:マキタ「刈払機・草刈機の安全上のご注意」/2026年8月時点で確認)。

ハンドル形状メーカーが示す適地
Uハンドル(両手ハンドル)平坦地作業に適す
ループハンドル傾斜地作業に適す
2グリップ(ツーグリップ)傾斜地作業に適す
背負式長時間作業向け。傾斜地作業に適す

「畦や法面が多いのにUハンドル」は、道具のミスマッチということになる。

ちなみに同じエンジンでも、ハンドル違いで質量が変わる。

ゼノアBCZ235-DCの場合、両手ハンドル仕様が4.4kg、ループハンドル仕様が4.1kg、ツーグリップ仕様が4.0kgと公表されている(出典:ゼノア「BCZ235-DC」製品ページ/2026年8月時点で確認)。斜面で使う人にとっては、この400gが効く。

金属刃とナイロンコードの違いは「切れ味」ではなく「飛ぶ距離」

作業台に並べて置かれたチップソー・金属8枚刃・ナイロンコードカッターの3種類の刈刃——刃の種類ごとに危険の性質が違うことを示すイメージ

刈刃の比較は「よく切れるか」で語られがちだが、公的機関が測っているのは小石がどこまで飛ぶかだ。

国民生活センターが2024年8月21日に公表した試験結果によれば、小石の最大飛散距離は次のとおりだった(出典:国民生活センター「刈払機(草刈機)の作業中の事故に注意!」/2026年8月時点で確認)。

刈刃の種類小石の最大飛散距離
4枚刃約54m
ナイロンコードカッター約35m
8枚刃約25m
チップソー小石は大きく飛散しなかった(ただしチップが破損して飛散することがある)

4枚刃と8枚刃で、倍以上ちがう。(なぜこの差が出るのかの機序までは公表されていないので、ここでは実測の数字だけを見てほしい。)同センターは、ナイロンコードカッターについて多量の小石を飛散させると約15mの範囲内に飛散することも確認している。

刃の選択は「切れ味の選択」ではなく「危険の種類の選択」だ。

それぞれの刃を、どこに置くか

刈刃得意な面注意すること
チップソー広い面、丈のある草。作業効率がいちばん高い障害物に当てるとチップが欠けて飛ぶ。欠けた刃は即交換
金属8枚刃・のこ刃硬い草、笹、丈の高い雑草飛散と跳ね返りが強い。カバーと防護具が前提
4枚刃荒れた草地小石の飛距離が最大。人・車・住宅の近くでは避けたい
ナイロンコード石垣・杭・フェンス際・墓地の周り・建物の際刃より飛散距離は短いが、飛ぶことに変わりはない。専用プロテクタが必要

国民生活センターは消費者へのアドバイスとして、「キックバックを避けるために往復刈りや大振りを避け、障害物が多い場所ではナイロンコードカッターを使用しましょう」と明記している(同前)。

ナイロンコードは「金属刃が使えない人の妥協案」ではなく、障害物の多い面における公的な推奨ということだ。

一方で、ナイロンコードには使い方の作法がある。

マキタは、回転数を高速にして使うこと(低速だとクラッチが滑りやすくなり、摩擦熱で損傷するおそれがある)、ナイロンコードカッタ用プロテクタを取り付けて使うことを求めている(出典:マキタ「刈払機・草刈機の安全上のご注意」/2026年8月時点で確認)。

「優しい刃だから低速で」は逆効果になる。

刈刃全般について、農研機構の農作業安全情報センターは必ず取扱説明書に記載されている推奨刈刃を使用し、欠け・ひび割れ・曲がりがないこと、手回しして振れや異音がないことを確認するよう示している(出典:農研機構 農作業安全情報センター「農業機械の安全装備(刈払機)」/2026年8月時点で確認)。

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防護具は削るな——この棚のいちばん上の段

納屋の作業台に揃えて置かれた保護めがね・フェイスシールド・すね当て・防振手袋・イヤーマフ——刈払作業で着用する保護具一式のイメージ

⚠️ 先に安全のこと

刈払機(草刈機)は、高速回転する刈刃を体の前で振り回す機械です。使用前に必ず取扱説明書を読み、指定された保護具を着用し、記載された使用方法に従ってください。本記事は選び方の考え方をまとめたもので、取扱説明書や講習の代わりにはなりません。事業で使用する場合は、厚生労働省の通達に基づく「刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育」の受講を検討してください。

農研機構の農作業安全情報センターは、刈払作業で着用すべき保護具を具体的に挙げている。手袋、安全靴、保護メガネ又はフェイスシールド、イヤーマフ、すね当て、その他の保護具である(出典:農研機構 農作業安全情報センター「農作業安全ポイント(刈払機)」/2026年8月時点で確認)。

マキタも同様に、保護帽(ヘルメット)・耳栓・保護メガネまたはフェイスシールド・防振手袋・底に滑り止めのついた安全靴(先しん入り)・すね当て・防じんマスクを挙げている(出典:マキタ/同前)。

2つのリストは、手袋・安全靴・目の保護・すね当てを中心に重なる。

保護めがねは「規格に適合したもの」でなければ意味がない

農研機構は、飛散物が目に入ると最悪の場合失明になりかねないとしたうえで、刈払作業時には必ず「JIS T 8147」や「ANSI Z87.1」などの規格に適合した保護めがねを着用すること、そして普通のめがねでは強度等が足りず、目の保護にはならないと明記している(出典:農研機構/同前)。

曇り止めを塗ることまで書いてある。

本体の価格帯を1ランク下げてでも、先に押さえる場所だ。

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装備より先にできる、ゼロ円の対策が3つある

次の3つは今日から無料でできる。

  1. 刈刃をヒザより下げて作業する——刃を膝より高く持ち上げると、飛散物が顔面に衝突する可能性が高くなる(出典:農研機構/同前)
  2. 作業前に、木の枝・空き缶・石・針金を取り除く——飛ぶものを先に減らす。テープや針金は刃に巻き付く
  3. 人や車から15m以上の距離をとる——農研機構は相手との距離を15m以上とること、複数人で作業する際も15m以上の間隔を置くことを示している(同前)。マキタも半径15m以内に他の人や動物を近づけないとしている

「隣で家族が見ている」「軽トラを脇に停めている」は、飛散の射程内である。

なお、飛散物防護カバーを「作業しにくいから」と後ろへずらしたり外したりするのは、農研機構がはっきり危険としている行為だ(同前)。

カバーが破損したら新品に交換する。

数字で見る刈払機——「死ににくいが、桁違いに怪我をする機械」

農林水産省の調査によれば、令和6年の農作業死亡者数は287人で、うち農業機械作業に係る事故は156人(全体の54.4%)。

機種別では乗用型トラクターが53人で最多、次いで農用運搬車26人、自脱型コンバイン17人と続く。草刈機(令和6年調査より「動力刈払機」から名称変更)は7人で、機械事故全体の4.5%だった(出典:農林水産省「令和6年に発生した農作業死亡事故の概要」/2026年8月時点で確認)。

農研機構の農作業安全情報センターは、「農業機械作業中の負傷事故数が最も多いのは刈払機です」とはっきり書いている(出典:農研機構 農作業安全情報センター「刈払機」/2026年8月時点で確認)。

JA共済連の分析では、飛散物による傷害が約2割を占めていたという(同センター経由、JA共済連「共済金支払データに基づく農作業事故の発生状況の分析について」令和4年4月)。

刈払機は「死亡は少ないが、負傷はいちばん多い機械」だ。この性格が、対策を後回しにさせる。

何が原因で刃に触れているのか

国民生活センターに寄せられた事故29件(2019年度〜2024年6月末)の内訳は、刈刃に触れた事故が17件(59%)、飛散物による事故が11件(38%)、その他1件(3%)だった。

さらに刈刃に触れた17件の原因は、転倒2件、刈払作業者に別の作業者が接近2件、キックバック1件、異物の除去中に刈刃が回転1件、原因不明11件となっている(出典:国民生活センター/2026年8月時点で確認)。

挙げられている事例は次のとおりだ。

  • 斜面でバランスを崩し、刈払機が右大腿部に当たった。長さ30cmの切創
  • 同僚の作業が終わったと勘違いして近づき受傷。膝下に15cm程度の挫創
  • エンジンを切らずに絡まった草を取ろうとして、刃が動き指を切った

3つとも機械の性能とは関係がない。段取りと思い込みで起きている。

キックバックが「右」で起きる理由

刈払機の刈刃は、一般的に反時計回りに回転している。

国民生活センターの説明では、左側の前3分の1の部分で草を刈り、刈刃の先端から右側90度の範囲が障害物に接触すると、回転方向の反対側(右側)に跳ね返される「キックバック」が発生する(同前)。

刈刃は右から左へ振って刈る。右側で刈ると作業者側に跳ね返され、刈刃と接触するおそれがある——農研機構「農作業安全ポイント(刈払機)」より。マキタも同じく、キックバック防止のため刈刃を右から左に操作するよう案内している。

もうひとつ、地味だが効く豆知識。刈刃の取付けネジは「左ネジ」のことが多いため、締めたつもりで緩めてしまう事故がある(出典:農研機構/同前)。

刃を交換したら、必ず回す向きを確認する。

振動と時間——国が決めている「30分」と「2時間」

刈払機には、何年もかけて手を壊すほうの危険もある。

厚生労働省の「チェーンソー以外の振動工具の取扱い業務に係る振動障害予防対策指針」(平成21年7月10日付け基発0710第2号)は、内燃機関を内蔵する可搬式の工具——エンジン式の刈払機がここに入る——などを対象に、次の考え方を示している(出典:厚生労働省/2026年8月時点で確認)。

  • 日振動ばく露量 A(8)=a×√(T/8)[m/s²](aは周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値、Tは1日の振動ばく露時間)
  • 日振動ばく露限界値は5.0m/s²。これを超えないよう、ばく露時間の抑制や低振動工具の選定を行う
  • 限界値を超えない場合でも、日振動ばく露対策値2.5m/s²を超える場合は対策に努める
  • 振動ばく露限界時間 TL=200/a²[時間]を算出し、これが2時間を超える場合は、当面1日2時間以下とする
  • 一連続の振動ばく露時間はおおむね30分以内とし、その後5分以上の休止を設ける

これを現場の言葉に落としたのが、農研機構の農作業安全情報センターの記述だ。「1回の連続作業は30分以内とし、その後5分以上の休止時間を取る」「1日の使用時間は2時間以下となるよう作業計画を立てる」(出典:農研機構/同前)。

厚生労働省が定めた「刈払機取扱作業者に対する安全衛生教育」のカリキュラムは学科5時間+実技1時間の計6時間だが、そのうち2時間が「振動障害及びその予防に関する知識」に充てられている(出典:厚生労働省 平成12年2月16日基発第66号 別紙/2026年8月時点で確認)。

刈払機の構造の説明が1時間、作業方法が1時間、関係法令が0.5時間なのに対して、である。

メンテと保管——刈払機が壊れるのは、使っている時ではない

壊れる原因は、使い方だけでなく「しまい方」にもある。マキタは長期間使わないときについて、燃料タンクや気化器(キャブレタ)から燃料を全部抜いて、乾燥したきれいな場所に保管するよう案内している。抜くときは火気のない場所で行うこと、エンジンを停止して冷えてから行うことも挙げている(出典:マキタ「刈払機・草刈機の安全上のご注意」/2026年8月時点で確認)。

タイミング見るところ
作業前刈刃の欠け・ひび割れ・曲がり。手回しして振れや異音がないか
作業前飛散物防護カバーが正しい位置にあるか、破損していないか
作業前刈刃の固定(左ネジに注意)、回り止め工具を外したか
作業前ハーネス(肩掛けバンド)と緊急離脱装置の動作
移動時エンジンを止め、刈刃カバーを装着する
シーズン終わり燃料を抜き、乾燥したきれいな場所に保管

農研機構は、緊急離脱装置について「いざという時、落ち着いて素早い操作ができるように、普段から使い方を練習しておく」ことをすすめている(出典:農研機構「農業機械の安全装備(刈払機)」/同前)。

もう動かない刈払機や古い農機が納屋にあるなら、実家の農機具の片付け方と農機具買取で損しない売り方に手順を書いてある。

大将のひとこと——答えが決まっている場所では、言い切る

担当エリアの畜産の現場で繰り返し感じたのは「金をかける場所の優先順位が、ズレている」ということだった。

草刈りの装備はその最たるもので、本体に大きな金額を出す人が保護めがねを買っていない。

営業として農家の庭先に立っていたころ、どこまで口を出していいのか、最後まで分からなかった。担当していた農家は、良くも悪くものんびりしていた。

だから経営の話には、今も断定を避ける。

だが、安全だけは違う。行政が数字を出し、メーカーが同じことを書き、研究機関が試験までしている。草は来年もまた生えてくる。目は、生えてこない。

よくある質問(FAQ)

Q. 草刈機は初心者ならどれを選べばいいですか?

まず「刈る面に障害物がいくつあるか」を数えてください。

障害物が多い面はナイロンコードカッターが使える機種、平らで広い面はチップソーが使える排気量の機種、年に数回で家の周りだけなら充電式で十分です。

斜面が多いならループかツーグリップを選びます。

Q. ナイロンコードと金属刃、どちらが安全ですか?

「危険の種類が違う」と考えてください。国民生活センターの試験では、小石の最大飛散距離は4枚刃が約54m、ナイロンコードカッターが約35m、8枚刃が約25mでした。同センターは、障害物が多い場所ではナイロンコードカッターの使用を推奨しています。

Q. チップソーは石が飛ばないから安全ですか?

国民生活センターの試験では、チップソーでは小石は大きく飛散しませんでした。

ただしチップが破損して飛散することがあると確認されています。

刃が欠けたまま使うのがいちばん危険なので、作業前に欠け・ひび割れ・曲がりを点検し、異常があれば新品に交換してください。

Q. 排気量はどのくらいのものを買えばいいですか?

面積からではなく、持ち続けられる重さから逆算します。メーカー公表値では、21.7cm³クラスの本体乾燥質量が3.5〜4.0kg、41.5cm³クラスは7.6kgです。面積がある場合は、背負式にするか回数を分けるほうが安全です。

Q. キックバックはどうすれば避けられますか?

刈刃は一般に反時計回りに回転するため、右から左へ振って刈るのが原則です。

往復刈りや大振りを避け、障害物の多い場所ではナイロンコードカッターを使います。

Q. 保護メガネは普通のメガネやサングラスで代用できますか?

できません。農研機構は、普通のめがねでは強度等が足りないとして、「JIS T 8147」や「ANSI Z87.1」などの規格に適合した保護めがねの着用を求めています。

Q. 1日どれくらいまで草刈りを続けていいですか?

厚生労働省の指針では当面1日2時間以下、一連続のばく露はおおむね30分以内、その後5分以上の休止とされています。

農研機構も同じ目安を示しています。

Q. 仕事で草刈りをする場合、資格や講習は必要ですか?

刈払機の運転そのものに免許はありませんが、厚生労働省の通達(平成12年2月16日基発第66号)により、刈払機を使用する作業に従事する者への安全衛生教育が定められています。

カリキュラムは学科5時間+実技1時間の計6時間で、うち2時間が振動障害の予防に充てられています。

事業として作業する場合は、実施団体の講習を検討してください。

まとめ:刃を選ぶ前に、刈る場所を見る

冒頭の三原則に、次の4つを足す。

  • ハンドルは平坦地か傾斜地かで決まる——Uは平坦地、ループ・ツーグリップ・背負式は傾斜地
  • 刃の選択は危険の種類の選択——4枚刃54m、ナイロン35m、8枚刃25m。障害物が多い面はナイロンコード
  • ゼロ円の対策が3つある——刃はヒザより下、事前に異物を除去、人と15m以上あける
  • 時間にも上限がある——連続30分・休止5分・1日2時間。振動障害は後から効いてくる

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参考文献・出典

本記事の統計・規格・安全基準に関する記述は、以下の公的機関およびメーカー公式情報に基づく(2026年8月時点で内容を確認)。

製品の仕様・価格は改定されることがあるため、購入前に各メーカー・販売店で最新情報を確認してほしい。

また、実際の作業にあたっては必ず当該製品の取扱説明書に従ってほしい。

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この記事は、農業と畜産を営む家で育った経験と、飼料営業として担当エリアの現場で見聞きしたことに基づいています。 個別の経営判断は、必ず担当の税理士・士業・JA・農業委員会等にご相談ください。

この記事を書いた人

さんぼう君

実家は農業と畜産。その実家の「売り先が限られている/やり方次第でもっと稼げるはず」 という課題を追ううちに、畜産・農業経営の知識を深く積み上げてきました。 現場で学んだ「リアルな農業経営」を、業界外の人にもわかる言葉でお伝えしています。

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