作った野菜の売り方

【2026年8月版】無農薬野菜のミレーにお試しセットはある?料金・送料・定期の仕組みを農家目線で正直に検証

— 更新:


📑 目次

※本記事はプロモーションを含みます。

野菜の宅配サービスを紹介する記事は世の中に山ほどある。だがそのほとんどは、買う側の目線で書かれている。

私は飼料と畜産資材の代理店営業を13年やってきた人間だ。営業車で農家の庭先を回り、出荷される直前の野菜も、出荷できずに畑に還る野菜も、両方見てきた。だから宅配野菜のパンフレットを見るとき、真っ先に見るのは味の宣伝文句ではない。誰が作ったのか、どういう栽培なのか、それをこの会社は隠さず書いているか——そこである。

この記事では、千葉県香取郡多古町の「無農薬野菜のミレー」を、作る側の目で品定めする。良いところも、引っかかるところも書く。そのうえで「試す価値があるか」を判断してほしい。

牛飼い君
ミレーのお試しセット、2,500円で送料無料って書いてるブログを見たんだけど。あれで頼めばいいの?
牛飼い君
さんぼう君
さんぼう君
そこがまさに、今いちばん誤解されているところなんだ。公式のお試しセットの商品ページを開くと、説明欄の一行目に「現在、お試し野菜セットの販売を停止しております」と書いてある。まずそこから話そう。
結論:2026年8月3日時点、公式の「お試しセット」商品ページには販売停止の案内が出ている。今の入口は定期購入である。
公式商品ページ(商品番号12822)には2,500円(税込・送料込)と価格が表示されている一方、説明欄には「現在、お試し野菜セットの販売を停止しております」「定期購入のみ新規会員登録を受け付けております」との記載がある。
そして同じ説明欄が、こう続く——「いつでも停止できるのでお試しにご利用ください。1度試して停止することも可能です」
つまり今のミレーの"お試し"は、いつでも止められる定期購入を1回だけ使うことだ。お届け間隔は1週毎〜4週毎から選べ、休止も停止もマイページでできる。入会金・年会費はかからない。

無農薬野菜のミレー 公式サイト(定期購入の登録ページ)を見る(PR)── 入会金・年会費は無料。お届け間隔は1週毎〜4週毎から選べ、マイページからいつでも休止・停止ができる。まずはその週のセット内容と実際の請求額を、下の料金表と照らして確認してほしい。

この記事でわかること:

  • お試しセットが今どうなっているか(公式の表示そのまま)
  • 今このサービスを試す現実的な3つのルート
  • セット価格・送料・クール料・代引き手数料の実額
  • 定期購入の休み方・止め方・中身の変え方
  • 農家の目から見た長所3つと、引っかかる点3つ
  • 野菜を売る側がこの箱から学べること

注:本記事の数値・記述は、すべて2026年8月3日時点の公式サイトの表示にもとづく。セット内容は毎週入れ替わり、価格・条件も変更されうる。申し込みの際は必ず公式ページで最新をご確認いただきたい。

🥬 無農薬野菜のミレーとは——通販会社であり、認定農業者でもある

まず素性を押さえる。会社概要は公式サイトに明記されている。

項目内容
会社名ミレー株式会社
代表者代表取締役 早川 世治
所在地千葉県香取郡多古町十余三371-90
創業1995年7月
資本金5,250万円
社員数21名
事業内容有機野菜・無農薬野菜の通信販売

注目したいのは「事業のあゆみ」のほうだ。2001年7月に千葉県知事の許可を得て農業従事者(個人)の資格を取得し、2009年11月には多古町の許可を得て認定農業者(法人)の資格を取得している。2002年には楽天市場にも出店している。

つまりミレーは、外から野菜を買い集めて右から左へ流すだけの通販会社ではなく、自らも農業の側に足を置いている会社ということになる。30年やってきた事業者が、産地の真ん中に社屋を構えている。この事実は、産地を知っている人間から見れば軽くない。

箱に入る野菜の産地も見ておこう。8月上旬の発送分では、みみずの会(千葉県成田市)、おかげさま農場(同)、岡澤健男さん(千葉県香取市)、ちば風土の会(千葉県芝山町)、八本哲さん(千葉県旭市)といった千葉県内の生産者が主力で、そこに群馬(北軽井沢有機ファミリィ)、長野(きのこ)、茨城などが加わる構成だった。全国から寄せ集めるのではなく、近場から集めて即日出す設計である。

⚠️ 本題:お試しセットは今どうなっているのか

検索して来た人がいちばん知りたいのはここだろう。公式の商品ページ(商品番号12822「【お一人様1回・1セット限り】はじめまして!ミレーお試しセット」)の実際の表示を、そのまま並べる。

価格表示:2,500円(税込)

説明欄の記載:「※※※※現在、お試し野菜セットの販売を停止しております※※※※ 近年のコロナ禍でお問合せが増えているため、定期購入のみ新規会員登録を受け付けております。いつでも停止できるのでお試しにご利用ください。1度試して停止することも可能です。営業電話などはミレーはありませんので、ご安心してお試し登録をしてください。」

地域料の記載:送料込みの商品だが、北海道・九州は別途500円、中国・四国は別途300円、沖縄は別途2,000円がかかる。しかも「ご注文時点では地域料は加算されておりません。ご注文後、別途メールにて地域料が加算された金額をご案内させていただきます」とある。

セット内容の例(8月上旬):にんじん500g、有機JAS玉ねぎ500g、有機JASミニトマト150g、キャベツ1玉、小松菜200g、卵6個、豚バラスライス200gの7品

ページは残っていて価格も出ている。だが説明欄は明確に「販売を停止しております」と言っている。「2,500円のお試しセットが今も普通に買える」と書いてある記事は、この一行を読んでいない可能性が高い。実際に注文できるかどうかは、公式で最新の表示を確認してほしい。

牛飼い君
じゃあ、いきなり定期に申し込むしかないの? それはちょっと構えるなあ。
牛飼い君
さんぼう君
さんぼう君
いや、道は3つある。しかも1つは、定期登録をしないで単発で野菜セットを買う道だ。公式の商品説明にちゃんと「定期購入登録のないお客様もご購入いただけます」と書いてある。

🛒 今このサービスを試す3つのルート

ルート① 定期購入を1回だけ使う(公式が案内している方法)

新規会員登録は定期購入から受け付けている。入会金・年会費は無料。お届け間隔は1週毎から4週毎まで選べ、マイページから休止も停止もできる。公式自身が「1度試して停止することも可能です」と書いているのだから、これがいちばん素直な入口だ。

ルート② 1回購入用の野菜セットを単発で買う

定期セットには「1回購入用」の商品ページが用意されている。2026年8月3日時点の表示(税込)はこうだ。

商品定期会員価格通常価格
【定期購入】季節の野菜セット(1〜3名様向け)5,294円5,584円
【定期購入】季節の野菜と果物盛りだくさんセット(3〜5名様向け)6,809円7,218円
【隔週購入向け】料理の定番・基本野菜セット7,339円7,706円
【P3%】送料節約&変更OK!根物野菜セット1,761円1,834円

「隔週購入向け 料理の定番・基本野菜セット」の説明欄には、「定期購入登録のないお客様もご購入いただけます」と明記されている。8月上旬の内容は、にんじん・じゃがいも・大根・玉ねぎ・中玉トマト・ピーマン・なす・オクラ・とうもろこし・きゅうり・キャベツ・レタス・小松菜・ちんげん菜・水菜・しめじ・しいたけ・卵10個で18品。金額は張るが、中身を見れば納得のいく量だ。

ルート③ 少額のセットや単品から様子を見る

根物野菜セットは通常価格1,834円。ただし後述するとおり送料が無料になるのは6,000円以上なので、少額で頼むと送料とクール料が相対的に重くのしかかる。ここは正直に言っておく。

ここで注意すべき点をひとつ。公式の定期購入案内ページに載っている「ご提案価格」は、1〜3名様向けで3,000〜4,000円前後、3〜5名様向けで4,000〜5,000円前後(いずれも税込・送料別)となっている。一方、上の1回購入用ページの表示額はそれより高い。セット内容は毎週入れ替わるため、金額も週によって動くということだ。「だいたいこのくらい」で申し込まず、その週の実額と中身を見てから注文するのが正解である。セット内容は毎週火曜の朝に更新される。

有機野菜宅配ミレー

(PR)── 公式サイトでは今週の箱に何が入るのかが、生産者名・生産地・栽培区分つきで1品ずつ公開されている。申し込む前に、まずその一覧を見るだけでも価値がある。

💰 送料・クール料・支払い方法——実額で押さえる

宅配野菜は、箱の値段だけ見ていると足元をすくわれる。送料とクール料まで足して初めて実質価格だ。

基本送料(税込・6,000円以上お買い上げ時に適用)

購入金額北海道東北関東中部・関西中国四国九州沖縄
6,000円〜600円300円0円300円400円500円600円3,200円
7,000円〜400円0円0円0円300円300円400円3,200円
8,000円〜200円0円0円0円0円0円200円3,200円
9,000円〜0円0円0円0円0円0円0円3,200円

読み取れることは単純だ。関東は6,000円で送料ゼロ。本州は9,000円でゼロ。沖縄は金額をいくら積んでも3,200円。産地が千葉である以上これは仕方がない。沖縄・離島の方は、送料込みで採算が合うかを冷静に計算してほしい。

クール料

通年「冷蔵便」でのお届けとなり、税込商品代金7,500円以上でクール料が0円になる。7,500円未満の場合は350円。そしてご利用ガイドには「定期購入をされていないお客様はクール料が一律500円となります(2024年10月〜)」と書かれている。単発購入のほうがクール料の面では不利、ということだ。

支払い方法

クレジットカード(VISA・Mastercard・JCB・アメリカン・エキスプレス・ダイナースクラブ/一括払いのみ)か、代金引換。代引きは1回の注文ごとに330円(税込)の手数料がかかる。カードのほうが安く済む。

配送とお届け

配送はヤマト運輸。注文の締め切りは午前11時で、締切→出荷→お届けの流れになる。時間帯は「午前中(12時まで)/14〜16時/16〜18時/18〜20時/19〜21時」から指定でき、四国・中国は発送翌日の午後から、北海道・九州・沖縄は翌々日以降となる。生鮮品なので、商品の受け取りは発送日の翌々日まで、中身の確認は受け取り後24時間以内にというルールが公式に明記されている。再配達を重ねると鮮度が落ちる。確実に受け取れる日時を指定するのが鉄則だ。

🔄 定期購入の仕組み——休める・変えられる・止められる

定期宅配でいちばん怖いのは「うっかり届き続ける」ことだ。ミレーの仕組みを、公式のよくある質問とご利用ガイドから整理する。

  • 基本の野菜セットの登録が必要。セットを登録せずに定期購入だけすることはできない
  • お届け間隔は1週毎〜4週毎から選べる。しかも商品ごとに間隔を指定できる(野菜は1週毎、卵は2週毎、米は6週毎、といった組み方が可能)
  • お休み(休止)ができる。マイページの「定期購入 > 登録内容の変更 > 定期購入のお休み」から手続きする
  • セットの中身は1品単位で変更できる。追加も削除も可能
  • 定期商品の削除(=止める)専用ページがある(マイページの定期商品の削除)
  • 入会金・年会費は無料。定期会員になると単品価格の特別割引とポイント付与を受けられる
  • ポイントは100円につき1ポイント、1ポイント1円として次回から使える。上限5,000ポイント

ここで正直に書いておきたいことが3つある。

ひとつ、ポイントの有効期限は「最後に買った商品の発送日から30日間」と短い。買い続ける人には効くが、たまに買う人にはほぼ意味がない。

ふたつ、苦手な野菜を自動で除外する仕組みはない。公式のよくある質問に「特定の野菜だけを自動で削除する仕組みはございません」と明記されている。嫌いなものがある人は、毎回自分で中身を変更する手間がかかる。

みっつ、注文締め切り後のキャンセルにはキャンセル料が発生する。理由も公式に書かれている——生鮮品なので、締切後にキャンセルされると廃棄処分になるからだ。これは私は、むしろ誠実な表示だと思う。作る側からすれば、収穫してしまった野菜は戻せない。

なお欠品時は、納品書に品切れの旨を表示したうえで請求額から当該品を差し引くか、セット内なら代替品を入れる対応になる。天候相手の商売である以上、これも現実的な運用だ。

🐄 農家の目から見た正直な評価

ここからが本題だ。私はこのサービスを、買う側ではなく作る側の目で見た。

評価できる点① 1品ごとに生産者名・生産地・栽培区分が出ている

これが最大の長所である。8月上旬の箱を例にとると、こういう表示だ。

品目生産者生産地表記
にんじん500g板橋 一夫 他(みみずの会)千葉県成田市 他化学農薬不使用/化学肥料不使用
玉ねぎ600gアグリクリエイトあゆみの会群馬県 ほか有機栽培農産物
きゅうり3本八本 哲千葉県旭市化学農薬節減/化学肥料節減
小松菜200g岡澤 健男千葉県香取市化学農薬不使用/化学肥料不使用

農産物を出す側をやったことがある人なら、この一覧の手間が分かるはずだ。品目ごとに生産者を紐づけ、栽培区分を分けて表示し、しかも週替わりでそれを更新する。楽な作業ではない。ここを省略して「産地直送の新鮮野菜」の一言で済ませる業者はいくらでもいる。

評価できる点② 「無農薬」の看板を掲げながら、節減栽培の品を隠していない

ここは誤解されやすいので、はっきり書く。ミレーの箱には「化学農薬不使用/化学肥料不使用」の品と、「有機栽培農産物(有機JAS)」の品と、「化学農薬節減/化学肥料節減」の品が混在している。全部が無農薬なわけではない。

だが私は、これを欠点とは考えない。本当に問題なのは、節減栽培の品を混ぜておきながら全部を無農薬のように見せる売り方であって、ミレーは1品ごとに区分を書き分けている。ちなみに「やさい・きのこ」カテゴリは全131商品のうち、有機JAS認定野菜のカテゴリに入るのは33商品だった(2026年8月3日時点)。この比率も、隠さず数えられる形で出ている。

野菜づくりを少しでもやった人なら分かるが、夏場の葉物を農薬ゼロで一定量そろえるのは、思想の問題ではなく単純に難しい。虫と天候に負けて出荷量が落ちれば、箱は埋まらない。区分を分けてでも量を確保する運用は、産地と真面目に付き合っている会社の判断だと私は読む。

評価できる点③ 注文を受けてから収穫し、その日のうちに発送する

公式は「注文が入ってから収穫し、入荷したその日のうちに発送」という段取りを掲げている。これは在庫を持たない設計ということだ。

在庫を持たない代わりに、生産者は「注文が来てから採る」。採ってから売り先を探すのではない。売り先が決まってから採る。これは直販を考えている農家がいちばん学ぶべき順番である。詳しくは農産物のネット販売を始めるには?食べチョク・ポケマル・メルカリの比較も併せて読んでほしい。

引っかかる点① 安くはない

正直に書く。安さで選ぶサービスではない。2026年8月3日時点の単品価格を拾うと、みみずの会の無農薬にんじん500gが393円、岡澤さんの無農薬にんじん500gが382円、ちば風土の会の有機JASにんじん400gが459円(いずれも定期会員価格・税込)。スーパーの特売のにんじんと比べれば、当然高い。

ただしこの価格は、無農薬・少農薬で作る手間と、指名で買われる野菜の値段である。作る側にいた人間としては、むしろ「この値段で買ってくれる客がいる」ことのほうに意味を感じる。安さを求める人はスーパーへ行けばいい。ここは誰が作ったか分かる野菜に、その分を払う人のための店だ。

引っかかる点② 定期会員割引は「劇的」ではない

定期会員価格と通常価格の差を実際に並べると、にんじん400gが459円と488円、大根1本が513円と528円、セットで5,294円と5,584円。おおむね数%の差である。「定期にすれば激安」ではない。定期の本当のメリットは価格差ではなく、クール料が無料になる条件と、買い忘れがなくなることだと理解しておいたほうがいい。

引っかかる点③ 地域によって送料の壁が高い

前述のとおり、沖縄は金額をいくら積んでも3,200円。北海道・九州も、送料をゼロにするには8,000〜9,000円の買い物が必要になる。関東圏の人がいちばん得をする料金設計で、産地が千葉である以上これは構造的なものだ。遠方の方は、送料込みの1回あたり総額で判断してほしい。

📊 他の宅配サービスとどう違うのか

比較の軸は「価格」ではなく「何を強みにしている会社か」で見るのが正しい。価格は各社とも変動するため、必ず公式で確認してほしい。

比較軸無農薬野菜のミレー坂ノ途中オイシックスなど大手
産地の性格千葉県多古町を拠点に、成田・香取・旭など近隣産地が主力環境負荷の小さい栽培に取り組む生産者と提携全国の生産者から広く調達
栽培の表示1品ごとに「不使用/有機JAS/節減」を明記公式に「化学合成農薬や化学肥料に頼らず育てられた野菜やくだもの」と記載各社の独自基準による
お試しの入口お試しセットは販売停止の案内あり。定期購入が入口公式に「初回送料無料」の案内ありおためしセットを用意する社が多い
会社の性格通販会社かつ認定農業者(法人)京都拠点の流通事業者上場企業を含む大手
向く人作り手の顔と栽培区分まで見て選びたい人環境配慮の考え方に共感する人品揃えと利便性を優先する人

※坂ノ途中の記載は2026年8月3日時点の公式サイトによる。オイシックス等の価格・特典は変動するため公式で確認のこと。

ミレーの立ち位置を一言で言えば、「産地が近い」「生産者名が出る」「栽培区分を書き分ける」の3点で勝負している、小さくて古い会社である。全国から旬を集める品揃え勝負でも、ミールキットの利便性勝負でもない。そこを理解して選べば、満足度は高いはずだ。

🧑‍🌾 向いている人・向いていない人

向いている向いていない
誰が作った野菜かまで知りたいとにかく安く野菜を買いたい
関東圏に住んでいる(送料が有利)沖縄・離島在住(送料3,200円の壁)
週1〜隔週で野菜が届く生活に合わせられる献立を全部自分で決めたい
直販・就農を考えていて、成功例を実物で研究したい苦手な野菜が多く、毎回の中身変更が面倒
締切前に注文内容を管理できる受け取りの日時を確保しづらい

家庭菜園と併用したい人は定年後の家庭菜園の始め方初心者でも失敗しにくい野菜10選も参考にしてほしい。自分で作るものと、買うものを分けるのが賢い。

🌱 作る側にとっての、この箱の使い道

このブログを読んでいる人には、いずれ野菜を売る側に回る人が少なくないはずだ。その人たちに向けて、はっきり書いておく。

1箱取り寄せることは、教材代である。

30年続いている宅配野菜の箱には、直販の答えがそのまま入っている。私が見るべきだと思うのは、この5点だ。

  1. 箱の中の品目構成——根菜・葉物・実野菜・きのこ・果物をどう組んで「使い切れる1週間分」に見せているか
  2. 単価の付け方——にんじん500gに約390円。その値段を成立させている理由が何か(生産者名か、栽培区分か、鮮度か)
  3. 同梱物と表示——生産者名・生産地・栽培区分・納品書。どこまで書けば信用されるのか
  4. 送料の設計——6,000円で無料、7,500円でクール料無料という「あと少し買わせる」ライン設定
  5. 欠品の逃がし方——代替品を入れる、請求から差し引く。天候相手の商売で信用を落とさない仕組み

特に4番は重要だ。直販を始めた人がほぼ全員つまずくのが送料である。送料無料ラインを客単価より少し上に置く——この一手だけで、平均購入額は変わる。野菜の値決めそのものについては野菜の相場の調べ方と種類別の目安、直売所という別ルートについては農産物を直売所で売るには?にまとめてある。品目選びの段階の人は新規就農で稼ぎやすい野菜の選び方から読むといい。

牛飼い君
なるほど。買うだけじゃなくて、箱ごと勉強材料にしろってことか。
牛飼い君
さんぼう君
さんぼう君
そう。しかも中身は食べられる。研究費としてはこれ以上ないほど安い部類だよ。

❓ よくある質問

Q. 無農薬野菜のミレーにお試しセットはありますか?

A. 公式のお試しセット商品ページ(2,500円・税込/送料込)は残っているが、説明欄に「現在、お試し野菜セットの販売を停止しております」との案内がある(2026年8月3日時点)。同じ説明欄で「定期購入のみ新規会員登録を受け付けております。いつでも停止できるのでお試しにご利用ください」と案内されているので、実質的な入口は定期購入である。最新の状況は公式で確認してほしい。

Q. 定期購入はすぐに止められますか?

A. マイページの「定期購入 > 登録内容の変更」からお休み(休止)ができ、定期商品の削除ページから止めることもできる。公式の商品説明にも「1度試して停止することも可能です」と書かれている。ただし注文締め切り後のキャンセルにはキャンセル料が発生するので、止めるなら締切前に手続きすること。

Q. 定期登録をしないで買うことはできますか?

A. 「【隔週購入向け】料理の定番・基本野菜セット」の商品説明には「定期購入登録のないお客様もご購入いただけます」と明記されている。ただし定期購入をしていない場合、クール料が一律500円になるとの記載がご利用ガイドにある(2024年10月〜)。

Q. 送料はいくらですか?

A. 6,000円以上の購入で適用される基本送料は、関東0円・東北300円・中部・関西300円・中国400円・四国500円・北海道と九州600円・沖縄3,200円(税込)。購入金額が上がるほど下がり、9,000円以上なら沖縄以外は0円になる。加えて商品代金7,500円未満はクール料350円がかかる。

Q. 全部が無農薬の野菜ですか?

A. 違う。箱の中には「化学農薬不使用/化学肥料不使用」の品、「有機栽培農産物(有機JAS)」の品、「化学農薬節減/化学肥料節減」の品が混在しており、1品ごとに区分が表示されている。全量が無農薬というサービスではない、と理解して選ぶのが正しい。

Q. 苦手な野菜を抜いてもらえますか?

A. 特定の野菜を自動で除外する仕組みはないと公式のよくある質問に明記されている。セットの中身は1品単位で変更できるので、自分で毎回入れ替える形になる。

Q. 支払い方法は?

A. クレジットカード(一括のみ)か代金引換。代引きは1回の注文につき330円(税込)の手数料がかかる。

📝 まとめ:試すなら「1回で止められる」を前提に

最後に要点だけ並べる。

  • 公式のお試しセットは販売停止の案内が出ている(2026年8月3日時点)。古い情報の「2,500円お試し」を鵜呑みにしない
  • 今の入口は定期購入。入会金・年会費は無料、間隔は1週毎〜4週毎、休止も停止もマイページから
  • 単発で買える野菜セットもある(定期登録なしでも購入可の商品がある)
  • 送料は関東6,000円で無料・本州9,000円で無料・沖縄は3,200円固定。クール料と代引き手数料まで足して判断する
  • 最大の長所は1品ごとの生産者名・生産地・栽培区分の開示。安さではなく、この透明さに払う店である
  • 作る側にとっては、直販の設計図が入った教材としても価値がある

野菜は、誰が作ったか分からないまま食べることもできる。だが分かって食べたい人は確実にいて、そこにこの30年続いた会社の商売が成り立っている。作る側に回るつもりなら、その事実こそが希望だと私は思う。

無農薬野菜のミレー 公式サイトで今週のセット内容を見る(PR)── 入会金・年会費は無料。今週の箱に入る野菜が、生産者名・生産地・栽培区分つきで1品ずつ公開されている。中身と実額を確認してから決めてほしい。

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出典・参考(すべて2026年8月3日確認)

※価格・送料・セット内容・サービス条件は変更されることがある。ご注文の際は必ず公式ページで最新の内容をご確認いただきたい。

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─ さんぼう君よりひとこと ─

この記事は、和牛農家の息子としての経験と、飼料営業として全国の現場で見聞きしたことに基づいています。 個別の経営判断は、必ず担当の税理士・士業・JA・農業委員会等にご相談ください。

この記事を書いた人

さんぼう君

和牛繁殖農家・野菜農家の息子。実家の「売り先が限られている/やり方次第でもっと稼げるはず」 という課題を追ううちに、畜産・農業経営の知識を深く積み上げてきました。 現場で学んだ「リアルな農業経営」を、業界外の人にもわかる言葉でお伝えしています。

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