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古い農機具買取はできる?壊れた機械の公表例を数えた結果


古い農機具買取はできる?壊れた機械の公表例を数えた結果
📑 目次

※本記事はプロモーションを含みます。

古い農機具や壊れた農機具は、買取の対象になります。

公式ページを開いた買取業者5社とも、古い機械・動かない機械を対象と書いていました(2026年10月6日確認)。

ただし、5社のうち4社は「状態によっては買い取れない」とも書いています。

「20年前のトラクターでも売れるのか」「動かない耕運機に値段はつくのか」。

そんな方に向けて、公表されている文と数字だけを並べます。

先に答え。古い農機具・壊れた農機具の買取

・5社とも「古い・動かない機械も対象」と公式ページに書いています。うち4社は「買い取れない場合もある」と併記しています

・農機具でっくの買取実績567件のうち、「故障あり」の表示は6件で、買取価格は1万5,000円〜150万円でした

・「ジャンク品」として売られている機械は2つのサイトで34件。掲載価格は2,200円〜16万5,000円です(買取価格ではありません)

・年式が書かれた買取実績は、数えた範囲に1件もありませんでした。「20年前の機械は◯万円」とは、公表データからは言えません

私は飼料と畜産資材の代理店営業を13年やりました。

ただ、農機具の整備や査定の専門家ではありません。

だからこの記事では、自分の感覚で金額を語りません。

業者と公的機関が公表している文と数字を、数え方と一緒に示します。

この記事で分かること

  • 「古くても・壊れていても買い取る」と書いている業者の公式ページの原文(5社)
  • 「故障あり」「ジャンク品」と表示された機械の件数と価格の幅
  • 古い機械が海外へ出ていく話を、統計で確かめられる範囲
  • 断られたとき・値がつかなかったときの道

古い農機具は買取できるのか。5社の公式ページの文

買取業者5社の公式ページを開き、古い機械・壊れた機械についての文を探しました。

おすすめ順ではなく、開いた順に並べています。

業者(開いたページ)古い・壊れた機械についての文ただし書き
農機具高く売れるドットコム(トラクターのページ)「20年以上前のモデルや故障して動かないトラクターも買取対象です」「致命的な故障などが発生している等の理由でお値段をお付けできない場合がございます」(トップページ)
農キング(よくあるご質問)「動かなくなった農機具や壊れている農機具でもご相談いただけます」「機種や状態によっては買取、または引き取り中心のご案内になることもあります」
農機具でっく(よくある質問)「古くても、動かなくても対応可能ですので、一度お問い合わせください」壊れた機械は「すべてが買取り対象になるわけではない」
農機具ひろば(トップページ)「古い・動かない・故障車でも高価買取」「農機具の種類、状態によっては買い取りができないものがございます」
農機具買取本舗(トラクターのページ)「故障中や20年以上前の古いトラクターも買取可能です」このページには見当たりませんでした

5社とも、古い機械・動かない機械を対象と書いています。「古い機械は対象外」と書いた業者のページは、今回開いた範囲にはありませんでした。

一方で、4社は「買い取れない場合がある」とも書いています。

「対象です」は「値段がつきます」と同じ意味ではありません。

農機具高く売れるドットコムは、買取対象の例に「30年、40年前の古いトラクター」も挙げています。

ライトやウィンカーが点かない、オイル漏れがあるトラクターも「買取した実績があります」という説明です。

「故障あり」「ジャンク品」と書かれた機械を数えた

公式の文だけでは、金額が分かりません。

そこで、状態がはっきり書いてある機械だけを拾って数えました。

先に断っておくと、買い取られた価格と、売られている価格は別のものです。

分けて示します。

買い取られた例。「故障あり」は567件中6件

農機具でっくは、買取実績の一覧に「一般中古」「美品中古」「新品」などの状態を表示しています。

一覧を1ページ目から最後の41ページ目まで開き、重複を除いた567件を数えました。

状態が「故障あり」と表示されていたのは6件です。

買取日は2021年6月〜2026年4月でした。

題名(要約)買取価格詳細ページに書いてある不具合
ヤンマー トラクター YT232 キャビン 355時間1,500,000円題名に「買い取り時ドア故障」
クボタ トラクター L1-28450,000円「オイル漏れなど少し不具合が出始めました」
クボタ トラクター GL368 1022時間 ロータリー付360,000円記載なし
クボタ トラクター B1-1580,000円記載なし
三菱 5条植え 田植機 LV550,000円アワーメーターが止まっている、ゴムブーツ2か所破れ
クボタ 田植機 JC4 HST ※難あり品15,000円ゴムブーツ破れ、保護バー無し

幅は1万5,000円〜150万円です。

ただ、6件と少なく、不具合の中身もドアやゴムブーツといった一部分です。

「エンジンがかからない」「動かない」と書かれた実績は、この6件の中にはありませんでした。動かない機械がいくらで買い取られたかは、この一覧からは分かりません。

売られている例。「ジャンク品」の掲載価格は2,200円〜16万5,000円

中古農機を売るサイトには、「ジャンク品」という区分を設けているところがあります。

買い取った側が次に売るときの値段なので、売り手が受け取る金額ではありません。

ノウキナビ中古農機の「ジャンク品」は14件でした。同サイトはジャンク品を「動作保証がなく、部品取り用途としてご検討ください」と説明しています。

掲載価格件数掲載されている機械
11,000円5件刈払機2件、ポンプ2件、管理機1件
16,500円〜22,000円4件バインダー2件、歩行田植機、手押しカッター
33,000円〜38,500円2件耕耘機、ティーラー
49,500円〜55,000円3件ハーベスター2件、バインダー

農家さんの味方の「ジャンク品」は20件で、掲載価格は2,200円〜165,000円(税込)でした。電動工具3件を除くと17件で、幅は同じです。

17件の中身は、ウイングモア(草刈機)が4件、フォークリフトが2件、ほかに籾摺機・除雪機・ハローなどです。

ウイングモアのうち3件には「不動のためジャンク品です」と書かれ、掲載価格はどれも22,000円でした。

2つのサイトを合わせると34件、2,200円〜165,000円です。

動かない機械や部品取りの機械にも、売り値を付けて並べる店があることは確かめられました。

年式が書かれた買取実績は、見つかりませんでした

「20年前の機械はいくらか」を数字で示したかったのですが、できませんでした。

  • 農機具でっくの567件:題名に年式の文字はありません。「故障あり」6件の詳細ページにも、年式の欄は見当たりませんでした
  • 農機具高く売れるドットコムの194件:年式が書かれた品名は楽器と測定器の2件だけで、農機具にはありませんでした。状態の表示は「一般中古」「未使用品」「程度良好」「美品」の4種類です
  • ジャンク品の34件:詳細ページに年式の記載がありません

年式が書かれていない機械を、型式から「古い」と推測して数えることはしていません。「20年落ちは◯万円」という言い方は、公表データからはできないというのが正直な結果です。

業者が自分で示している目安はあります。

農機具高く売れるドットコムは、動かないトラクターの買取相場を「3万~80万円前後」とし、「あくまで参考価格」と書いています。

農キングも2025年3月7日付のコラムで、同じ幅を目安として挙げています。

機種ごとの幅はトラクター買取の相場、耕運機の買取相場、管理機の買取相場にまとめました。

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申し込みフォームには「年式が古い等の理由で査定物品に市場性がなく買取価格がつかない場合、無料引き取りを希望しますか?」という項目があります。

機種の選択肢は「トラクター」「コンバイン」「田植え機」「その他」です。

使う前の注意点は農機具買取査定君の使い方にまとめました。

古い機械が海外へ行く話。統計で確かめられる範囲

「古い農機具は海外で売れる」という話があります。

確かめられたのは次の3つです。

1. 中古トラクタの輸出台数。日本農業機械工業会は、財務省の通関統計をもとに「中古トラクタ国別輸出実績」を公表しています。2025年は1年間で53,926台でした。

2025年の仕向国(上位3つ)台数
ベトナム17,260台
ポーランド4,058台
ブルガリア3,305台

2026年は1〜8月の累計で34,131台です。

2. 輸出の検疫手続き。農林水産省の植物防疫所は「中古農業機械の輸出について」というページを設けています。輸入国の規則により、植物検疫証明書の添付が必要な場合があるという案内です。清掃の留意事項も示されています。

3. 業者の説明。農機具高く売れるドットコムは、古い機械を歓迎する理由を「国内外に幅広い販路を保有」しているためと書いています。農キングも、トラクターは海外の需要があり、古い物でも高い買取価格になることがあると答えています。

分からないこともあります。

この統計は「中古」の台数で、年式や動くかどうかの内訳はありません。

対象もトラクタだけです。

言えるのは、「2025年に日本から中古トラクタが5万台以上輸出された」ところまでです。

「20年前の機械が海外で売れる」とまでは、この数字からは言えません。

「耐用年数7年」は、機械の寿命ではありません

「うちの機械はもう耐用年数を過ぎたから価値がない」と考える方がいます。

これは別の話です。

国税庁の耐用年数表では、機械・装置の「農業用設備」は7年です。

これは減価償却、つまり経費を計算するための年数です。

7年たつと使えなくなる、売れなくなる、という意味ではありません。

上の表でも、「故障あり」のトラクターや田植機に買取価格が付いていました。

帳簿の上の価値と、買い取られる値段は、別々に決まります。

売ったお金の申告は、税務署か税理士に確認してください。

断られるのはどんなときか。値がつかなかったときの道

農機具でっくは2022年1月25日付のコラムで、買い取れない例を挙げています。

機械の古さとは関係のない理由が並びます。

  • 盗難の可能性がある農機具(車体番号が削られているなど)
  • ローンが残っている農機具(査定自体は可能。買取価格が返済額を上回る場合は買い取ってもらえる可能性がある、とも書かれています)
  • 相続が完了していない農機具
  • 著しく破壊されている場合(水没したもの、火災で溶けたものなど。業者によって対応が異なる)

同社は買い取れるかどうかの境目を「パーツとしての価値が残っていること」と書いています。

問い合わせるときは、壊れていることを必ず伝えてほしい、という説明です。

親の機械を片づける方は、名義と相続の確認が先です。

段取りは実家の農機具、どうする?に書きました。

1社に断られたら、次の順で考えます。

ほかの業者に聞く。上の表のとおり、ただし書きの中身は業者ごとに違います。農キングは「引き取り中心のご案内」になる場合があると書いています。

無料で引き取ってもらえるか聞く。農機具買取査定君のフォームには、値がつかない場合の無料引き取りを希望する項目があります。

有料の処分は最後に。農機具高く売れるドットコムは、トラクターの処分費用を「数万円の費用がかかることがあります」と書いています。流れは農機具の処分方法5つにまとめました。

査定の前にやっておくこと

型式と状態を控える。農キングは、事前にメーカー・型式・状態が分かれば教えてほしい、分からなくても大丈夫、と答えています。査定額は年式だけでなく、型式・使用時間・状態・付属品・需要・部品供給の有無などで決まるという説明です。

修理するか迷ったら、先に査定額を聞く。農キングは「修理費用と現在の査定額を比べて判断するのが一番わかりやすい」と答えています。

ほかの機械もまとめて伝える。同社は、まとめて査定に出せば「売れるもの・引き取り相談になるもの」を一度に整理しやすいと書いています。

放置しない。同社のコラムは、長く放置すると劣化が進み、査定額が大きく下がる可能性があるとしています。

売り方全体の考え方は農機具買取で損しない売り方に書きました。

頼んでいない業者が来たとき

業者が家に来て買い取る取引は、特定商取引法の「訪問購入」にあたる場合があります。

消費者庁の案内では、勧誘を頼んでいない相手の自宅で勧誘してはいけない、とされています。

法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内ならクーリング・オフができます。

ただし、「営業のため、又は営業として締結するもの」には、この法律が適用されません。

農業で使っていた機械の売却がどう扱われるかは、私には判断できません。

迷ったら消費者ホットライン188に聞いてください。

断り方は農機具買取トラブルの型5つと防ぎ方。公的資料で整理にまとめました。

よくある質問

Q. 20年前・30年前の農機具でも買い取ってもらえますか?

A. 公式ページを開いた5社は、古い機械を対象と書いていました。

農機具高く売れるドットコムは「30年、40年前の古いトラクター」も例に挙げています。

値段がつくかどうかは、査定を受けないと分かりません。

Q. エンジンがかからない機械はどうですか?

A. 農機具高く売れるドットコムは、動かないトラクターでも「買取できる場合があります」と答えています。

主要部品に価値があればジャンク品として査定できる、という説明です。

致命的な故障では値段を付けられない場合がある、とも書いています。

Q. 査定の前に修理したほうがいいですか?

A. 農キングは、修理費用と現在の査定額を比べて判断するのが分かりやすいと答えています。

先に査定額を聞いてから決めても遅くありません。

Q. 値がつかなかったら、お金を取られますか?

A. 業者によります。

農機具でっくは、キャンセルしても出張費用・査定費用は一切もらわないと答えています。

農機具高く売れるドットコムも、査定料や引き取り手数料は「一切かかりません」としています。

申し込む前に確かめてください。

まとめ

  • 公式ページを開いた5社とも、古い機械・動かない機械を買取の対象と書いている。4社は「買い取れない場合がある」と併記
  • 「故障あり」と表示された買取実績は567件中6件で、1万5,000円〜150万円。動かない機械の買取価格は、公表実績からは分からなかった
  • 「ジャンク品」の掲載は2サイトで34件、2,200円〜16万5,000円(売り値であって、買取価格ではない)
  • 耐用年数の7年は経費の計算の年数。処分費を払う前に、査定で確かめる

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参考文献・出典

本記事の文・金額・制度は、下記のページを2026年10月6日に開いて確認しました。

買取実績はその業者がその時点で買い取った例、掲載価格はその日に売られていた値段で、相場を保証するものではありません。

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この記事は、農業と畜産を営む家で育った経験と、飼料営業として担当エリアの現場で見聞きしたことに基づいています。 個別の経営判断は、必ず担当の税理士・士業・JA・農業委員会等にご相談ください。

この記事を書いた人

さんぼう君

実家は農業と畜産。その実家の「売り先が限られている/やり方次第でもっと稼げるはず」 という課題を追ううちに、畜産・農業経営の知識を深く積み上げてきました。 現場で学んだ「リアルな農業経営」を、業界外の人にもわかる言葉でお伝えしています。

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