はじめての農業

いちごの育て方|プランターで初心者でも・栽培カレンダー付き

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📑 目次
牛飼い君
いちごってプランターでも育てられますか?お店で買うものってイメージで…。
牛飼い君
さんぼう君
さんぼう君
育てられるよ。いちごは秋に苗を植えて、春に収穫する家庭菜園の人気者。ベランダのプランターひとつでも、自分で穫った甘い実が味わえる。カレンダーを見ながら順番に進めよう。

赤くて甘い、家庭菜園のあこがれ、いちご。秋に苗を植えて、翌春に収穫するのが基本の流れだ。プランターひとつ・苗から始めれば、初心者でもベランダで楽しめる。月ごとの作業がわかる栽培カレンダー付きで、育て方を整理する。

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⚠️ 時期は地域・品種・その年の気候で前後します。本記事は一般的な目安です。詳しくは種苗の袋や園芸店でも確認してください。

いちご 栽培カレンダー(一季なり・プランター)

まず全体の流れを、ひと目で。初心者は、春に一度どっと穫れる「一季なり」がおすすめだ。

作業
9〜10月プランター・苗・土を準備
10月〜11月半ば植え付け(苗)※初心者はここから
12〜2月冬越し(寒さに当てる・水やりは控えめ)
2〜3月追肥・枯れ葉の整理
3〜4月開花 → 人工授粉(ベランダ・室内は必須)
5〜6月収穫
6月以降ランナーで翌年の苗づくり

ポイントは、いちごは「冬の寒さ」に当たることで春に花を咲かせること。秋に植えて、寒い冬をプランターのまま越させるのが、甘い実への近道だ。

1. プランターと苗を準備する

  • プランター……深さ20cm以上、横長タイプが扱いやすい。水はけのよいものを。
  • ……野菜用またはいちご用の培養土でOK。水はけ重視。
  • ……初心者は苗を購入するのが確実。秋(10〜11月)に園芸店に並ぶ。葉の色が濃く、株元(クラウン)がしっかりした元気な苗を選ぶ。
  • 品種……まずは育てやすい一季なり(宝交早生・とちおとめ系など、春に甘い実)。長く少しずつ穫りたいなら四季なりという選択もある。
牛飼い君
苗選びでつまずきそうです…どこを見ればいいですか?
牛飼い君
さんぼう君
さんぼう君
株元の「クラウン」っていう芽の付け根が太くて、葉の色が濃い苗を選ぶといい。ひょろっとした苗より、がっしりした苗のほうが冬を越して春にしっかり実るよ。

2. 植え付け(10月〜11月半ば)

苗をプランターに植える。このとき**いちばん大事なのが「クラウンを埋めない」**こと。

株元の芽の付け根(クラウン)が土に埋まると、芽が出にくくなり、株が弱る。クラウンが地面より少し上に出るくらいの浅植えにするのがコツだ。株間は20〜25cmほど空ける。

植え付け後はたっぷり水をやる。日当たりのよい場所に置くこと。

3. 冬越し(12〜2月)

いちごは寒さに強い。冬は外でそのまま寒さに当てるのが正解だ。これで春に花芽がつく。

  • 水やりは控えめに。土の表面が乾いたら与える程度。
  • 枯れた下葉はこまめに取り除く(病気予防)。
  • 霜が強い地域でも、いちごは基本的に屋外で冬越しできる。

4. 追肥と開花、人工授粉(2〜4月)

春が近づいたら活動を再開する。

  • 2〜3月に追肥。ただしチッ素の与えすぎは禁物。葉ばかり茂って実がつかなくなる(つるぼけ)。
  • 3〜4月に白い花が咲く。
  • ベランダや室内では、ミツバチが来ず自然に受粉できないことが多い。そのままだと実が変形したり、つかなかったりする。

そこで必要なのが人工授粉だ。やり方は簡単。

毛先の柔らかい筆や綿棒で、花の中心を優しくなでる。複数の花を順番になでて回るだけで、花粉が行き渡る。晴れた日の午前中に行うとよい。

5. 収穫(5〜6月)

花が咲いてから30〜40日ほどで、実が赤く色づく。

全体がしっかり赤くなってから収穫すると、甘みがのっておいしい。ヘタの近くまで赤くなったものが食べ頃だ。朝の涼しい時間に穫ると、実がしまっている。

6. ランナーで翌年の苗をつくる(6月以降)

収穫が終わったころ、株から細いツル(ランナー)が伸びてくる。この先につく子株を育てれば、翌年用の苗を無料で増やせるのがいちごの楽しいところ。

  • 収穫が終わるまでは、ランナーは株を充実させるために切り取ってOK。
  • 収穫後(6月以降)に伸びたランナーを、小さなポットに誘引して根づかせる。
  • 親株に近い「一番目の子株」は親の病気を受け継ぎやすいので、二番目以降の子株を使うとよい。

よくある失敗と対策

失敗1. 花は咲くのに実がつかない・実が変形する

ベランダ栽培で多い。受粉不足が原因。人工授粉(筆で花の中心をなでる)で解決することが多い。

失敗2. 葉ばかり茂って実がつかない(つるぼけ)

チッ素肥料の与えすぎ。追肥は控えめに。

失敗3. 株が弱る・芽が出ない

クラウン(芽の付け根)を土に埋めてしまったケース。植え替え時に浅植えに直す。

失敗4. 葉が白い粉をふく/実が灰色に傷む

うどんこ病・灰色かび病。風通しをよくし、枯れ葉を取り除く。密植を避ける。

失敗5. 実が食べられている

ナメクジや鳥の被害。実が色づいたら、ネットを張る・実を浮かせる(敷きわら)などで守る。

一季なりと四季なり、どちらを選ぶ?

タイプ特徴向いている人
一季なり春(5〜6月)に一度どっと収穫。甘みが強い品種が多いまず1回しっかり穫りたい初心者
四季なり春〜秋に少しずつ長く収穫。やや酸味があることも長期間、少しずつ楽しみたい人

初心者は、甘くて作りやすい一季なりから始めるのがおすすめだ。

よくある質問(FAQ)

Q. いちごは初心者でもプランターで育てられますか?

育てられます。秋に苗を植え、冬を越させて春に収穫するのが基本です。深さ20cm以上のプランターと日当たりがあれば、ベランダでも栽培できます。

Q. いちごの植え付けと収穫の時期は?

一季なりの場合、植え付けは10〜11月半ば、収穫は翌年の5〜6月が目安です。地域や品種で前後します。

Q. ベランダのいちごで実がつきません。なぜですか?

ミツバチが来ず受粉できていない可能性が高いです。柔らかい筆や綿棒で花の中心を優しくなでる「人工授粉」を試してください。

Q. クラウンとは何ですか?

株元の、葉や芽が出る付け根の部分です。ここを土に埋めると株が弱るため、地面より少し上に出るよう浅植えにします。

Q. 翌年も育てられますか?

育てられます。収穫後に伸びるランナー(細いツル)の先の子株を育てれば、翌年用の苗を増やせます。

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─ さんぼう君よりひとこと ─

この記事は、和牛農家の息子としての経験と、飼料営業として全国の現場で見聞きしたことに基づいています。 個別の経営判断は、必ず担当の税理士・士業・JA・農業委員会等にご相談ください。

この記事を書いた人

さんぼう君

和牛繁殖農家・野菜農家の息子。実家の「売り先が限られている/やり方次第でもっと稼げるはず」 という課題を追ううちに、畜産・農業経営の知識を深く積み上げてきました。 現場で学んだ「リアルな農業経営」を、業界外の人にもわかる言葉でお伝えしています。

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